消費者問題研修の講師とパネリストを務めました。

令和5年3月2日、東京三弁護士会多摩支部会館で、若手中堅弁護士向けの研修「消費者事件を中心とした事件解決の手法」の講師・パネリストを担当しました。会場とWeb参加で多くの多摩支部会員に参加いただきました。

 前半講義では、明白な詐欺被害から正規事業者による過誤被害まで、グラデーションを描く消費者事件の全体像を説明し、特定商取引法、割賦販売法の消費者保護規定の利用に適する事案、インターネットの匿名性を利用した加害者に対する調査、原野商法や未公開株・CO2排出権取引被害などの被害類型における法廷での立証など、基礎から応用まで、事件解決に向けた調査・立証等の手法を中心に講義しました。

 後半のパネルディスカッションでは、相談時、交渉時、訴訟提起、判決等の取得後の被害回復段階に分けて、会場から寄せられる質問などに回答しました。

 インターネットを利用した匿名性の高い加害者に対して、周辺の関与者から情報を得ながら背後者を特定していく作業は、手間のかかる作業で、消費者事件を受任する機会の少ない弁護士は、諦めがちです。

 講義内容では、これまでの経験から有効だった手法を中心に取り上げているので、受講者がこれを活用して、少しでも多く被害回復を実現してくれることを期待しています。

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