最近解決した交通事故事案

最近解決した交通事故事案をご紹介します(事案の細部はアレンジしています)。

当方バイク(自賠責のみ)、相手方自転車で、相手方が負傷して後遺障害3級認定、自賠責からの
支払額を除いて請求額7900万円で訴訟提起されましたが、解決金1700万円での和解が成立した
事案です。

減額のポイントは過失割合と将来の介護料でした。

過失割合は、原告の主張がバイクと自転車の正面衝突で、バイクの全面的過失、というものであったのに
対し、当方は、バイクの損傷の形状から、自転車が大きくふらついていることと、救急搬送後の医療記録
から、原告が飲酒しており、血中からアルコールが検出されていることを主張。

その結果、原告:被告=50:50の過失となることを原告に了解させました。

将来の介護料については、原告の医療記録や介護記録から、原告が一定の生活動作が可能であることを
主張し、一定額の減額を原告に了解させました。

原告が後遺障害3級という重篤な障害を負ったことは確かで、その請求額を減額させることについては、
いささか忍びないという気持ちも生じたのは事実ですが、他方、自賠責からの支払額を超える請求額に
ついては、被告もいわば自腹で支払うこととなり、被告は事業者ではありましたが、支払能力には自ずと
限度があり、相当な範囲での減額はやむなし、という考えで訴訟を進行させました。

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