昨年4月より、弁護士会多摩支部の支部長を務めています。現時点では、次年度の役員も決まり、新役員への引継ぎの準備に追われている、という状況です。
今年度の役員の業務で印象的だったのは、なんと言っても新型コロナウイルス対応でした。4月7日に発せられた緊急事態宣言を受け、弁護士会多摩支部は、その翌日の4月8日から多摩支部の全職員の出勤停止、多摩支部会館の閉鎖、という事態となりましたが、弁護士会の本会とその支部という組織の都合上、出勤停止や閉鎖を決めたのは本会であり、我々支部役員がそれを知らされたのは4月7日でした。
支部会館の閉鎖を自治体等の関係機関に通知するなどの業務に追われる中、法律相談業務を少しでも継続させなければならない、との思いから、4月8日より、多摩支部役員を相談担当者とする緊急の法律相談を開始し、その後、相談担当者を約90名に拡大しながら、6月30日まで継続させ、約350件の法律相談を実施しました。
その後、いわゆる第二波の際に支部の業務を縮小せざるを得ない場合の体制づくりのあり方等について本会側と協議を重ねるなどをしてきました。幸いなことに支部業務の縮小という事態にはならないまま今年度を終えることができそうで、その点についてはほっとしているところです。